みっち先生
大学で発達心理学を学び、専門学校で保育士資格、幼稚園教諭資格を取得
現在、現役13年目の保育士で1000人の園児の父、家庭では2児の父
ブログ、Twitter、YouTubeにて子育てに関する情報を発信中
どうもー!
子どもの楽しい見方/味方してますか?
みっち先生です!
最近自己肯定感という言葉をよく聞くようになりました。
「自己肯定感の高い子に育てたいわ」
「自己肯定感を高めるにはどうしたらいいの?」
という声も多く聞かれます。
わが子の自己肯定感が低いと、自分に自信が持てずに何をしても自分はダメと思ってしまったり
ちょっとしたことが自分の思い通りにいかないと
「どうせ、、、」
なんてすねてしまい何に対しても消極的になってしまうなんてこともあります。
そんなことにならないように、今回は、わが子を自己肯定感の高い子に育てるためにどうすれば良いかという事についてお話ししていこうと思います。
この記事を読むことで
・自己肯定感とは?
・許される経験をするとなぜ、自己肯定感が高まるのか?
・褒める事では何故、自己肯定感は高まらないのか?
が分かりますので是非読んでみてください。
自己肯定感を高めるためには許される経験が必要
では、なぜ自己肯定感を高めるためには許される経験が必要なのでしょうか?
その理由をお伝えする前に自己肯定感についてお話します。
自己肯定感とは、、、
自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心、自己存在感、自己効力感、自尊感情などが似たような言葉として使われています。
等と説明されていることが一般的です。
ちょっと難しいので、私が思う自己肯定感を簡単にまとめてみました。
・自分が自分でいて良いという気持ち
・ありのままの自分が認められるという事
・どんな迷惑な存在でも許されるという事です
以上の3つです。
では、何故許される経験が、自己肯定感を高めるのでしょうか?
例えば、あなたが物事に挑戦して失敗したときに次の二つの言葉のうちどちらの言葉をかけてほしいですか?
ひとつめ「頑張って!」と励まされるか
ふたつめ「大丈夫だよ」と慰められるか
頑張ってと励まされるのも嬉しいと思いますが、自分が目いっぱい頑張っているときに「頑張って」と励まされるとどうでしょうか?
「もう頑張っているよ!!」
「これ以上どうすればいいんだよ、、、」
と思ってしまう事もあるのではないでしょうか?
年長クラスの男の子がいました。その子は空手の習い事をしていたのですが、本人はあまり空手は好きではありませんでした。しかし、パパに言われるがままに空手を習い、頑張れと励まされながら頑張っていました。
しかし、試合に負けた時にパパから「もっと練習して頑張れ」と声をかけられ大号泣して、空手をやめたいと訴えたそうです。
パパもその訴えを聞いて、反省したそうで男の子と話し合い空手はやめたそうです
このエピソードから分かるように励まされたり、褒められたりしても失敗した時に許される経験が少ないと、苦しくなってしまうという事です。
だから、失敗したときに
「大丈夫だよ」
「ドンマイ!!ドンマイ!!」
「私が助けてあげるよ」
などの許しの言葉をかけてあげる必要があるんです。
許しの言葉をかけてもらったら
私は、、、、
「ここにいて大丈夫なんだ」
「失敗しても認めてくれる」
「いるだけで誰かの役に立ててる」
という気持ちが湧いてきます。
この気持ちこそが自己肯定感という感情なんです。
何故、褒められることでは自己肯定感は高まらないのか?
また、よく褒めることで自己肯定感が高まると言われることもありますが、私は必ずしもそうだとは思いません。
なぜなら、褒めると子どもはまた次も褒められたいと思い頑張ります。
多少無理なこともママやパパに褒められたいから頑張ってしまうお子さんを大勢見てきました。
また、大人は子どもに対して、初めて出来たことはたくさん褒めますが、それが何度か繰り返すうちに当たり前と思うようになり、もっと上手に、もっと早くなどと更に上の要求をするようになりがちです。
そんな要求をされ、出来るうちは無理して頑張ってしまう子どもたちも、いずれ出来なくて失敗する時もきます。
その時にまた「頑張って」と言われると全力で頑張って来た子どもたちは、これ以上頑張れないと落ち込むか、やってられないと反発します。
だから、褒めても自信にはつながりますが、自己肯定感を高める事にはつながらないのです。
時には必要な事ですし自信にも繋がります。
でも、褒めたり、励ましたりしても自己肯定感は高まらないんです。
失敗する自分でもママは好きでいてくれる
空手をやりたくないと言ってもパパは許してくれる
ありのままの自分でも周りの人に受け入れてもらえる
ことが自己肯定感を高める事に繋がるんです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、可愛いですが自分では何も出来ないですよね?
言ってしまえば、周りの人からしたら迷惑な存在ですよね?
でも、あの赤ちゃんの可愛さと言ったら言葉では表現できないくらいの可愛さがありますよね?
あかちゃんがうんちをしても ママやパパは「お~よしよし、いまおむつかえてあげるからね」と言っておむつを変えますよね?
そのおーよしよしのよしよしこそが、許しのよしよしなんです。
うんちをしても自分で変えられない、きれいに出来ない存在の私だけど、ママやパパはお世話をしてくれる。
どんな迷惑な存在の私でも面倒を見てくれる。
この赤ちゃんの時の経験が自己肯定感を高める基礎になっているのです。
でも、いつしか私たち親は、子どもが成長すれば自分でやるのは当たり前、どんどん出来る事が増えていく、こないだ出来てたのになんで出来ないの?頑張ってやりなさいと言ってしまいがちです。
でも、大人だって気分によっては仕事に身が入らなかったり、遊ぶ気になれなかったりするときもありますよね?
だから、子どもが大きくなって失敗したり、甘えてやらなかったら「頑張れ」と励ましたり、どんどん求める基準を高くしていかないで、失敗を許してあげる、甘えてきたら抱っこやハグをしてあげる事が大切です。
もし、あなたがわが子に自己肯定感の高い子になってほしいならわが子のありのままを認め、失敗や甘えを許してあげてくださいね。
そうすると転んでも自分はまわりの人から愛されているから大丈夫と思い起き上がり、また自分の力で歩いていける子になりますよ!!