みっち先生
大学で発達心理学を学び、専門学校で保育士資格、幼稚園教諭資格を取得
現在、現役13年目の保育士で1000人の園児の父、家庭では2児の父
ブログ、Twitter、YouTubeにて子育てに関する情報を発信中
どうもー!
子どもの楽しい見方/味方してますか?
みっち先生です!@childminder7
先日、保育園の懇談会で「お子さんをもっと甘えさせてくださいね」という話をしました。
そうすると、、、
「先生の言っていることも分かりますけど、甘やかすとワガママになりません?」
との返事が返ってきました。
その時の私の気持ちは
というのが正直な想いでした。
ただ、その時は私の説明不足もあったので、その後で詳しく甘えさせることと甘やかすことの違いを説明しました。
でも、甘えさせることと甘やかすことの違いは、乳幼児期の発達の上でとても大切な事なので、より多くの子育て中のママやパパに知ってもらいたいと思い記事にすることにしました。
この記事を読むことで
・甘えさせることと甘やかすことの違い
・甘えさせるとわが子にどんな良い影響があるか
・甘やかすとわが子にどんな悪い影響が出やすいのか
が分かります。
わが子の気持ちを受け止めて子育てしていく事の重要性も分かりますので、是非読んでみてくださいね!!
甘えさせると甘やかすの違いは、子どもの気持ちを受け止めているかどうかです
先日、私はこのようなツイートをしました。
保育園のママたちにもっと甘えさせてくださいねと言うと
「え?甘やかすとわがままになるし」
と言われるのですが、甘えさせるのと甘やかすのは違います
子どもが求めてるときに受け止めるのが甘えさせる
子どもが求めてないのにやってしまうのが甘やかし
違い分かりますか?
— みっち先生🐇1000人の父 (@childminder7) December 11, 2019
保育園のママにわが子をたくさん甘えさせてくださいねと伝えたところ
「甘やかすとワガママになる」との返事が返ってきたというエピソードです。
確かに言葉も似ているので、私の説明不足だったなと反省しています。
しかし、甘えさせると甘やかすの二つの行動は、言葉こそ似ていますが意味合いは180度違います。
ここでは、その違いを説明していこうと思います。
甘えさせるとは、要求を受け止め気持ちに寄り添う事です
例えば、わが子が
「そとに遊びにいきたい!!」
「でんしゃ見にいきたい」
「お花かいにいこう」
などと自分の要求を伝えてきたとしますよね?
その時に忙しかったり、少し面倒だなと思ったりしても、わが子の願いをかなえてあげるという事です。
子どもは、自分のちょっとした願いを周りの大人がかなえてくれると、気持ちが満たされるので、出来る限りかなえてあげたいですね。
甘やかすとは、大人の都合でわが子の願いを別の事で満たしてしまうことです
わが子が
「そとに遊びにいきたい!!」
と言っても
「ん~ちょっと忙しいから、テレビ見ててくれる?」
と言ったり
「でんしゃ見にいきたい」
と言っても
「YouTubeで色んな電車見られるから、YouTube見て我慢して」
などとわが子の要求を別の行為にすり替えてしまったり、その気持ちをオモチャやお菓子、お金を与えることで別の喜びを感じさせ、満足させてしまう事です。
わが子の願いは、その時、その時によって変わってきます。
その時にしか湧かない知的好奇心や、探求心などは親が後で持たせようとしても持つことはありません。
だから、その時、その時のわが子の願いに耳を傾けてあげることが大切です。
子どもを甘えさせると、自分も相手も大切にする子に育ちます
何故乳幼児期に甘えさせることが大切かという事ですが、甘えさせると、自分も相手も大切にする子に育つんです。
まず、赤ちゃんの時の要求は、おっぱいが欲しい、抱っこしてほしい、おむつを変えてほしい等ですよね?
その自分の気持ちを泣いたりして伝えたときに受け入れてもらえると、自分は大切にしてもらえているという感情がうまれます。
自分は大切にしてもらっていると感じると安心しますよね?
その安心感の中で、子どもは知的好奇心を満たすために、周りにある不思議な物や興味のある物で遊んだり、試してみようとします。
それが学びです。
その学びをもとに成長していくので、根本にある安心感というものはとても大切なんです。
安心感を得て、新しいことに挑戦しようと思う気持ちは個人差がありますが、子どもの根本に、見守られている、受け止められているという安心感がないと、中々新しいことに挑戦しようという気持ちにはなれないんです。
自分が大切にされている自分の要求が受け止めてもらえると感じると、友達や周りの人などに対しても同じようにしてあげようという気持ちが育ちます。
子どもを甘やかすと自分でやるやることが苦手な子に育ちます
子どもを甘やかし、わが子の気持ちを無視して親の都合で親が先回りしてやってしまうと子どもは、やらせてくれないという不満やらなくてもママやパパがやってくれる、次からはママやパパに頼めばいいやと思うようになります。
一つの例をご紹介します。
外出する用事ががあるときにママやパパが忙しい時はわが子の靴を履かせてしまう。
しかし、何も用事が無い時に同じように靴を履かせてもらえると思い、わが子が
「ねぇ、靴はかせて」
と言うようになります。
これは、ごく自然な事ですが、もう自分で靴を履ける年齢なのでママやパパは
「何言ってるの自分ではきなさい!」
と叱り付けてしまうなんてことがよくあります。
これ、完全に親の都合で甘やかしていることになります。
用事があり、忙しい時でもわが子が靴を履くなんて5分くらいで終わります。
理由があり、時間がかかってしまうなら、その時に手伝ってあげれば良いんです。
親の都合で最初からわが子がする気になっている事を取り上げてしまわない事が大切です。
たまには、甘やかすことも必要ですが甘えさせることの方がもっと大切です
とは言っても、子どもも大人もご褒美があるとやる気が出ますよね?
たしかに、ご褒美があるとやる気が出るのも事実です。
大人でも、仕事が終わって家に帰ったら「ビールを飲む」だとかボーナスが出たら頑張ってきたご褒美に好きな物を買うなど日々頑張っている自分にご褒美があるからこそ頑張り続けられるという事がありますね。
でも、大切な事はご褒美がありきで子どもとの関係を作っていかないという事です。
ご褒美があるから頑張れるのは事実ですが、子どものやりたい気持ちを物やお金を与える事で満たしてしまったり、何かすれば必ず物やお金をご褒美として用意する必要はありません。
わが子が自分のやりたい事をできた時に
わが子が本当にご褒美を必要としているのか?どんなご褒美が今のわが子にとって良いのかを考えるのも大切な子育ての一つでもありますね!!
まとめ
甘えさせるとは、わが子の気持ちを受け止める事、甘やかすとは、わが子が望んでいなのに親の都合でやってしまう事です。
子どもたちは、自らの興味関心で新しい物事に挑戦します。
その時にママやパパは、物事の結果が予測できてしまうので止めてしまいがちです。
そうすると自ら意欲的に行うという気持ちは育ちません。
出来る限りわが子がやりたいと思う事をやらせてあげる事が大切です。
わが子の成長を支えてあげられるのは今だけです。
自分の事で忙しいから外に遊びに行かないでテレビ見ててね?なんて言ってませんか?
わが子を甘やかさないで、沢山甘えさせてくださいね。